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コラム フードバンクと安心感

こんにちは、事務局の山内です。

このコラムでは活動の現場で起こった出来事から、事務局スタッフとして私が感じたこと、考えたことをご紹介します。

フードバンク活動から見えてくる、「いま」を感じていただけると幸いです。

 

日本ではまだ食べられるにも関わらず、大量の食品が捨てられています。その一方で突然の病気やケガなどで働けなくなり、明日の食事を心配しなければならない方が日本にもいます。
私たちセカンドハーベスト名古屋(以下2HN)では、企業・個人から食品を寄付いただき、生活に困っている個人やその方々を支援する施設・団体へ届けるフードバンク活動を東海地方で行っています。

 

先日、2HNの活動が紹介されたNHKニュースを見た70代の男性から電話がかかってきました。
フードバンクについて教えて欲しい。今は生活に困っていないが、この先が心配なのでどうやったら受けられるか知っておきたい。」と仰いました。

 

そこで「その地域で2HNは自治体が設置した相談窓口と連携しています。その相談窓口から依頼を受け、食品の詰合せを届ける活動を私たちは行っています。つまり、食べ物の支援も受けられるし、話を聴いてくれ必要ならば借金の整理や弁護士の紹介もしてくれますよ。」とお答えしました。
すると、その男性は「そりゃあ、安心だ。ありがとう!」と言って電話を切りました。

 

このやりとりを聞いていたボランティアの方が「山内さん良かったね。その人、安心したみたいで。」と言いました。

その言葉を聞いて思いました。「そうか!私はただ情報を伝えただけだと思っていたが、この人には安心が伝わったのだ。」と。

勝手な想像ですが、電話の中でこの方は奥さんを早くになくして子どももいないと言われていたことから、ご自分の将来に対する不安を抱えていたのかもしれません。

 

今回の出来事から「知っていることで安心感を得られることもある」と改めて気が付くことができました。

さらに、フードバンク活動が生活に困っている人へ安心を感じてもらえる存在になれているかもしれないと思うことができ、とても嬉しく思いました。

 

最後に名古屋市の相談窓口の情報をご紹介します。
もし皆さんのまわりで生活に困ってる方がいらしたら、是非お伝えしてみてください。

 

■名古屋市仕事・暮らし自立サポートセンター名駅
TEL:052-446-7333

■名古屋市仕事・暮らし自立サポートセンター金山
TEL:052-684-8131

■名古屋市仕事・暮らし自立サポートセンター大曽根
TEL:052-508-9611

詳しくはコチラをご覧ください。

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