食べられるにも関わらず捨てられる食品の量は?
こんにちは、事務局の森です。
今回は、フードバンクの活動の背景にある「食品ロス(食べられるにも関わらず捨てられた食品)」にまつわる数字をご紹介します。
先日、最新の国内食品ロスのデータが公表されました。
その数字は、年間621万トン(H26年度推計値、農林水産省)でした。
・・・と言っても、正直ピンとこないかと思います。
当団体ホームページでは、お米の生産量や世界の食料援助量と比較してご紹介しています。
食料援助量の約2倍、お米の生産量の約8割程度の食品が、食べられるにもかかわらず捨てられていることになります。
日本では食料の多くを国外から輸入していますが、食品ロスの621万トンは小麦輸入量:545万トン、果物輸入量:172万トン(H28年、農林水産省)をはるかに超える量となります。
また、食品ロスを国民一人で換算すると、お茶碗1杯分のご飯を毎日捨てているのと同じ量だそうです。
食品ロスの約半数は家庭から発生していますが、残り半数は食品関連企業から発生しているため、食品ロスの問題は普段の生活からは見えにくいところがあります。ですが、今回ご紹介したデータから、多くの食品が捨てられていることを感じていただけたのではないでしょうか?
食べるためにつくられた食品が捨てられてしまう現実があります。そこで、フードバンクでは捨てられてしまう運命の食品を有効活用するため、企業・個人の方から寄付を募り、生活に困った方にお届けしています。
しかしセカンドハーベスト名古屋で取り扱っている食品は年間400トンと食品ロス全体からはごく一部にすぎません。フードバンク全体でも取扱量は約3,800トンで、まだフードバンクが活動を広めていく余地が多く存在しています。
企業/個人で食品の寄付をご検討されている方は、ぜひこちらをご確認ください。
▼企業として食品を寄付する
http://www.2h-nagoya.org/support/company
▼個人として食品を寄付する
http://www.2h-nagoya.org/support/donate
【参考】
農林水産省 食品ロスの現状 平成26年度推計値
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/attach/pdf/161227_4-11.pdf
農林水産省 農林水産物輸出入概況
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kokusai/houkoku_gaikyou.html#r28