緊急食品支援に関する情報交換会を開催しました
先日(9/22)、セカンドハーベスト名古屋(以下、2HN)主催の「緊急食品支援に関する情報交換会(以下、本会)」を名古屋駅にあるウインクあいちにて開催しました。
(当日の会場の様子①)
2HNでは国が自立支援の強化を図るため施行した生活困窮者自立支援法(以下、法)により自治体に設置した相談窓口と連携して、生活に困っている方へ食品の詰合せを届ける「行政と連携した個人支援活動」を行っています。
この活動では相談窓口に「3日間何も食べていない」「所持金が100円しかない」など、緊急に食べ物の支援が必要な方が訪ねてきた場合、相談窓口職員より依頼を受け2HNが食品パック(お米5kgと缶詰や調味料、レトルト食品7~8kg)を宅配便で窓口もしくは本人の自宅に届けています。
(行政と連携した個人支援活動の概要イラスト)
この自治体が設置した相談窓口との連携により私たちだけでは行うことができなかった、生活に困っているものの頼るべき親族や地域とも孤立し様々な福祉制度の狭間に落ち込んでいる方へ、食品を届けることができるようになりました。
また生活に困っている方は複数の問題(食べ物がない、住むところがない、借金がある、仕事が続かない等)を抱えているため、食品を届けただけでは生活の安定や自立が難しい場合があります。そこで家計の見直しや弁護士の紹介、ハローワークとの連携など複数の支援策をもつこの相談窓口との連携により、フードバンクの食品が生活の安定や自立に向けたつなぎ役として効果を発揮しています。
この活動において重要なのは、相談窓口との連携です。
そこで本会では、既に連携している相談窓口との連携強化並びにまだ連携していない相談窓口への広報を目的として開催しました。
当日は愛知・岐阜・三重県内の自治体や社会福祉協議会、各種相談窓口職員約80名にご参加いただきました。
内容は2HNの団体概要や活動実績の報告、実際に2HNの食品支援を活用して相談事業を行っている相談窓口からの事例報告、そして事前アンケートにあった質問や当日参加者からの質問に答える意見交換会を行いました。
(当日の会場の様子②)
参加者へ行ったアンケートより以下の意見をいただきました。
・改めて仕組やルールを知ることができた。
・相談事業を行うにあたり、2HNが果たしている役割の大きさを感じた。
・相談員としての心構えを学べた。
・既に活用している相談窓口の事例報告を聞くことができ大変参考になった。
・もっと具体的な食品支援を活用した実践事例を知りたい。
・実際に食品を詰めてくださるボランティアの意見が聞けたことが良かった。
・本会の内容を聞いて必要性を感じたことから、来年度は連携できるようにしたい。
ほぼ全ての参加者から「参加して良かった」「来年も開催してほしい」といった声をいただき、企画をしてきた事務局としても、当日お手伝いに来てくださったボランティアの皆さんも達成感とともに日々の活動を頑張ろうと思える力をもらえました。
当日ご参加いただいた相談窓口の皆さん
残念ながら欠席されたものの事前アンケートに丁寧にお答えいただいた皆さん
当日の事例発表を快く引き受けてくださった皆さん
当日お手伝いに来てくださったボランティアの皆さん
本当にありがとうございました!